実読レビュー
対象媒体
漫画
対象版
漫画版
対象巻
第1巻
読了範囲
第1巻全体
読了日
ネタバレ範囲
第1巻の導入、玲琳と慧月が入れ替わる設定、玲琳と莉莉のやり取りに触れます。以降の詳しい展開や結末は伏せています。
実読レビュー

30秒で分かる結論

外見や地位、住む場所が変わっても、逆境を「自由」と受け止めて前へ進む玲琳が格好良い第1巻です。朗らかさの裏にある迫力も印象的ですが、入れ替わった慧月が起き上がれないほどの虚弱さは過剰に感じました。

  • 事実上の追放を「自由」と言い切り、新生活を楽しみにする玲琳が頼もしい
  • 地位に頼らず逆境を進む、格好良い主人公が好きな少女漫画読者に合う
  • 元の身体の極端な虚弱さと、主人公が強く映る世界観は好みが分かれそう

第1巻はどんな内容か

玲琳を羨んでいた慧月の企みにより、2人の魂が入れ替わります。

玲琳は悪女として刑に処される窮地に立たされますが、置かれた環境に左右されず、新しい生活へ向かっていきます。

読んで良かった点

追放を「自由」に変える玲琳

玲琳は廃屋のような小屋へ事実上追放されたと知っても、それを「自由」と言い切り、新生活に胸を躍らせます。

外見や地位、与えられた環境ではなく、自分の捉え方で逆境を前へ進む姿が頼もしく感じられました。

朗らかさの裏にある厳しさ

普段の玲琳は、莉莉の嫌がらせやいたずらも朗らかに受け流します。

一方、莉莉が「もうおしまいだ」と泣き叫ぶほど追い込まれた事情を尋ねる場面では、執拗に問いを重ねます。普段との落差が大きく、その言動にぞわっとする迫力がありました。

好みが分かれそうな点

元の身体の虚弱さが強く誇張されて見える

玲琳の生活や立場を羨んでいた慧月は、入れ替わった後、虚弱すぎてベッドからろくに起き上がることもできずに困ります。

この身体の弱さは、やや過剰に感じました。

合いそうな人・合いにくそうな人

外見や地位に関係なく、逆境でも格好良い言動を見せ、周囲を惹きつける主人公が好きな少女漫画読者に合いそうです。

反対に、主人公が一強に映る世界観が苦手な人には、合いにくいかもしれません。

第1巻だけでは判断できない点

慧月がさらに何かを企んでいる様子があり、今後はもっと大きな展開が待っていそうです。

取り返しのつかない事態に直面したときも、玲琳が自分らしさを維持できるのか、それとも何かを捨てるのかは、第1巻だけでは判断できません。

第1巻を読み終えて

事実上の追放まで「自由」と受け止める頼もしさと、莉莉が追い込まれた場面で見せる厳しさの両方が、玲琳を印象に残る主人公にしています。

今後の逆境がより重大になったときにも、同じ強さを保てるのかを確かめたくなりました。