第1巻はどんな内容か
玲琳を羨んでいた慧月の企みにより、2人の魂が入れ替わります。
玲琳は悪女として刑に処される窮地に立たされますが、置かれた環境に左右されず、新しい生活へ向かっていきます。
読んで良かった点
追放を「自由」に変える玲琳
玲琳は廃屋のような小屋へ事実上追放されたと知っても、それを「自由」と言い切り、新生活に胸を躍らせます。
外見や地位、与えられた環境ではなく、自分の捉え方で逆境を前へ進む姿が頼もしく感じられました。
朗らかさの裏にある厳しさ
普段の玲琳は、莉莉の嫌がらせやいたずらも朗らかに受け流します。
一方、莉莉が「もうおしまいだ」と泣き叫ぶほど追い込まれた事情を尋ねる場面では、執拗に問いを重ねます。普段との落差が大きく、その言動にぞわっとする迫力がありました。
好みが分かれそうな点
元の身体の虚弱さが強く誇張されて見える
玲琳の生活や立場を羨んでいた慧月は、入れ替わった後、虚弱すぎてベッドからろくに起き上がることもできずに困ります。
この身体の弱さは、やや過剰に感じました。
合いそうな人・合いにくそうな人
外見や地位に関係なく、逆境でも格好良い言動を見せ、周囲を惹きつける主人公が好きな少女漫画読者に合いそうです。
反対に、主人公が一強に映る世界観が苦手な人には、合いにくいかもしれません。
第1巻だけでは判断できない点
慧月がさらに何かを企んでいる様子があり、今後はもっと大きな展開が待っていそうです。
取り返しのつかない事態に直面したときも、玲琳が自分らしさを維持できるのか、それとも何かを捨てるのかは、第1巻だけでは判断できません。
第1巻を読み終えて
事実上の追放まで「自由」と受け止める頼もしさと、莉莉が追い込まれた場面で見せる厳しさの両方が、玲琳を印象に残る主人公にしています。
今後の逆境がより重大になったときにも、同じ強さを保てるのかを確かめたくなりました。